第6回 JASA(Japan Association of Spine Surgeons with Ambition)を開催して
更新日 2017.8.24
平成29年8月5-6日、第6回 JASA(Japan association of Spine Surgeons with Ambition)を、東千葉メディカルセンタ―整形外科(当番世話人:青木保親、事務局:久保田剛・高橋宏)が中心となり、東京ドームホテルにて開催致しました。
本会は若手脊椎外科医のセミクローズドな研究会です。他の会よりも質疑応答に多くの時間が準備されており、熱いディスカッションが出来ると評判で年々参加人数が増加しております。今回は当院の青木保親先生が当番世話人をされました。小生も事務局として学会準備から携わることができたいへん貴重な経験をさせて頂きました。
今年は「骨粗鬆性椎体骨折の手術治療の光と影」と「動画で見せる手術手技・経験」の2つを主題とし数多くの素晴らしい発表がありました。同門からは北里大学の宮城正行先生が思春期特発性側弯症の筋肉量での予測に関して、東邦大学医療センター佐倉病院の高橋宏先生がTLIF後のCage脱転に関して、千葉大学の折田純久先生が骨粗鬆性椎体骨折の診断と手術合併症に関してそれぞれ発表されました。
特別講演では 同門の筑波大学教授の山崎正志先生に「難治性脊椎疾患への挑戦」、千葉労災病院 勤労者脊椎・腰痛センター センター長の山縣正庸先生より「腰椎手術の進歩」と題してご講演頂きました。両先生のこれまでの研究の経緯、今後の展望、他ではなかなか語られない若手医師への熱い気持ちのこもったメッセージを拝聴しご高名になられてもなお抱えてらっしゃる“Ambition”に深く感銘を受けました。
本会は50歳を迎えるか主任教授に就任した場合、卒業を義務づけるユニークな会則があり、今回で代表世話人をされておりました大鳥精司先生が退官されました。大鳥先生のご挨拶で、本会が実は某マラソンランナーへの憤りに端を発していると話され驚愕したとともに、回を重ねることに参加人数を増やし150人近くの猛者が集まる会にされたそのリーダーシップに改めて感服致しました。
当番世話人の青木先生におかれましては1年以上前から共催の日本臓器の担当者との打ち合わせ、抄録の査読、多くの先生への案内、連絡調整などの学会準備を日常業務が多忙ななかでこなされ、更には会当日も円滑な進行の為に奔走され本当にお疲れ様でございました。また、未熟者な小生にも運営に参加させて頂き大変勉強になりました。この場を借り、改めて感謝申し上げます。
これからも本会が若手の活発な意見交流の場になり,脊椎外科のさらなる発展に寄与することを祈願致します。 ~Be ambitious.!!~
文責:久保田剛