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日本脊椎インストゥルメンテーション学会セミナー参加記

更新日 2024.3.11

H13卒
古矢丈雄

 

2024年3月9日に日本脊椎インストゥルメンテーション学会とメドトロニックソファモアダネック株式会社の共催で開催されました模擬骨を用いたハンズオンセミナーの講師を務めさせていただきましたので報告いたします。

本教育セミナーは、若手脊椎脊髄外科医を対象として、実際の患者さんから作成した模擬骨を用いて、側弯症手術(成人・小児)、頚椎後方インストゥルメンテーション手術を学ぶことを目的としております。受講生として将来の脊椎外科を背負って立つであろう8名の先生が全国より参加されました。当教室からも岩田秀平先生(H30卒)がご参加されました。私は頚椎後方インストゥルメンテーション手術の講師を担当させていただきました。座学の後、メドトロニックイノベーションセンター内の研修室にて実技を行いました。模擬骨の状態は素晴らしく、プローブで海綿骨を掘っていく手の伝わる感触や、皮質骨を抜く感覚は実臨床とほぼ同様の経験ができておりました。また、ナビゲーションや透視イメージを用いることで、こちらも実臨床をほぼ完全に再現した実習環境であったかと思います。

 

自画自賛ではございますが、講師4人に受講生8名という少人数制、かつ実習設備も大変充実しており、素晴らしい研修であったと確信しております。

 

最後になりますが研修会をマネージメントいただき、声をかけていただきました名古屋大学整形外科中島宏彰先生に深謝いたします。また、素晴らしい環境をご提供下さいましたメドトロニック株式会社にも御礼申し上げます。

 

 

 

H30卒

岩田秀平

2024年3月9日に日本脊椎インストゥルメンテーション学会教育研修セミナー「Patient specific 3D-Bone modelを用いたハンズオンセミナー」に参加いたしました。

 

千葉大学の古矢丈雄先生、名古屋大学の中島宏彰先生、藤田医科大学の金子慎二郎先生、獨協医科大学の上田明希先生という大変豪華な4名の先生と、全国から集まった8名の参加者での貴重な会となりました。午前中は講義、午後はボーンモデルを用いたハンズオンセミナーで、首下がり、思春期特発性側弯症、成人脊柱変形に対するインストゥルメンテーションや矯正手技を学びました。ボーンモデルは実際の症例の3Dから作成してあるため、より実践的にインストゥルメンテーションや矯正手技における「匠の技」や「こだわり」を講師の先生から直接学ぶことができました。個人的にはこれまで参加したハンズオンセミナーで最も充実していたと言っても過言ではありません。脊椎外科医として高難易度手術を行うためには、経験の少なさを知識やトレーニングで補完する必要がありますが、そのいずれにも役立つ大変貴重な機会となりました。

 

このような素晴らしいセミナーを企画・準備していただいた日本脊椎インストゥルメンテーション学会の皆様と、協賛いただいたメドトロニックソファモアダネック株式会社の皆様に心より御礼申し上げます。