第58回日本整形外科学会骨・軟部腫瘍学術集会 参加記
更新日 2025.7.24
この度、7月17日・18日に奈良県で開催された第58回日本整形外科学会骨・軟部腫瘍学術集会に参加いたしましたので、ご報告申し上げます。
歴史ある奈良公園や東大寺の近くという立地も相まって、学術的な熱気と落ち着いた雰囲気が同居する、大変印象深い学会でした。全国から多くの先生方が集まり、最新の知見や臨床経験を持ち寄り、各会場では早朝から夕方まで活発な議論が繰り広げられていました。
千葉大学からは私のほかに大山秀平先生、志賀康浩先生、古矢丈雄先生も発表され、それぞれの内容について情報交換を重ね、互いに励まし合うことができました。私は「FDG-PET による肺癌脊椎転移の病的骨折の予測」という演題で発表し、質疑応答でも貴重なご意見を頂戴し、今後の研究の方向性を考える上で大きな刺激となりました。
会期中に訪れた東大寺の大仏や興福寺の数多くの仏像は、その神秘性と美しさ、そしてそこに込められた人々の願いに心を動かされました。その穏やかな表情や力強さに触れ、奈良の歴史と文化の奥深さを改めて感じることができました。
さらに、学会期間中の夕食会では千葉県がんセンターの米本司先生、鴨田博人先生、木下英幸先生とも交流し、臨床や研究の進め方について率直な意見を交わすことができ、和やかで実り多いひとときとなりました。
今回の学会を通じ、最新の知識と貴重なつながりを得られ、今後の骨転移診療・研究への意欲が一層高まりました。
最後になりましたが、このような貴重な機会を与えてくださいました大鳥精司教授、脊椎グループの先生方、そして留守を預かってくださった大学院の先生方、フレッシュマンの先生方、病棟スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。