第27回千葉県理学療法士学会優秀賞受賞報告
更新日 2022.3.8
千葉大学医学部附属病院
理学療法士 深田亮
2021年3月6日に第27回千葉県理学療法士学会が完全web開催で大会長の国際医療福祉大学 成田保健医療学部教授 西田裕介先生のもと開催されました。本会において発表した「母趾位置覚障害を認める脊髄腫瘍手術例では歩行機能回復が遅延する」が優秀賞を受賞致しましたのでご報告させていただきます。
本研究は脊髄腫瘍手術例において、術前の母趾位置覚障害の有無が術後の歩行機能の回復にどのように影響するのかについて、術前の母趾位置覚障害の有無により障害群、対照群に分類し、術後3ヶ月から術後6ヶ月の両群間における術前からの歩行機能の変化量を検討しました。
また、障害群における術後2週時の母趾位置覚障害の改善有無により改善群、非改善群に分類し、両群間における術前からの歩行機能の変化量についてサブ解析を検討しました。
結果として、胸髄腫瘍手術例において術前に母趾位置覚障害を認めると術後の歩行機能が遅延し、術前に母趾位置覚障害がある場合でも術後2週で母趾位置覚障害が改善すると、歩行機能が改善することが明らかになりました。
今回の受賞に関して多大なるご助言、ご指導頂きました古矢丈雄先生、大鳥精司教授、さらに千葉大学頚椎グループの先生方にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。