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第15回日本成人脊柱変形学会を開催して

更新日 2025.11.4

第15回日本成人脊柱変形学会 会長
大鳥精司(千葉大学整形外科)

 この度、第15回日本成人脊柱変形学会を2025年10月30日(木)から11月1日(土)に千葉幕張メッセで開催させていただきました。本学会の会長として運営させて頂ける事誠に有難うございました。また今回は、Spine Week Japan2025として他の5学会、1研究会と合同開催となりました。新たな幕開けの素晴らしい会となりました。

 

 世界においても日本は高齢化が進み、成人脊柱変形が大きな注目を集めるようになりました。本病態の基礎、また臨床的背景、手術方法、成績などを議論するために2011年に第1回学会が鈴木信正会長のもとで開催されました。過去14回の学会はいずれも各学会長の配慮が行き届いており、素晴らしい学会でした。15年の歴史のなかで、骨粗鬆症や筋減少が病態に関与していること、保存療法や手術療法の有効性、限界、費用対効果などの検討がされ、多くの知見が得られました。しかしながら依然明らかにされていない部分も多くを占めております。学会の重要性はますます高まると思われます。

 

 本学会のテーマを「百尺竿頭進一歩」としました。一番先まで辿り着いても、まだまだ先があり、もう一歩踏み出して議論していこうという意味です。本学会では、このような高齢者を治療する上での今までの課題を整理し、さらに一歩踏み出して議論出来たと思います。会長招宴、全員懇親会、早朝マラソンも大変盛り上がりました。また多くの同門の先生方にもご参加頂きまして誠に有難うございました。Spine Week Japan2025全体としては1700名という予想以上のご参加を頂きました。

 

 最後になりますが、特にSpine Week Japan2025の総括事務担当の古矢丈雄先生、第15回日本成人脊柱変形学会のプログラム委員である牧 聡先生、キャダバーサージカルトレーニング担当の大学スタッフには心より御礼申し上げ、学会記とさせていただきます。