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第50回 日本整形外科学会骨・軟部腫瘍学術集会 参加記

更新日 2017.7.22

平成24年卒
嶋田 洋平

2017年7月13から14日にかけて新宿の京王プラザにおきまして、第50回日本整形外科学会骨、軟部腫瘍学術集会が開催されましたのでこの場をお借りして参加報告をさせて頂きます。

 セッションは講演、シンポジウム、パネルディスカッション、一般口演、ポスターなど様々な形式で構成され、個人的に特に興味深かったのが症例検討のセッションです。他施設から診断、治療に難渋した症例を提示し、整形外科医だけでなく病理医や画像診断医も交え白熱したdiscussionが繰り広げられており、普段の学会とは雰囲気が異なる光景が印象的でした。また腫瘍との関係性はやや薄いですが文化講演でサッカーの岡田武史元日本代表監督の講演があり、そのリーダーシップ、決断力、行動力、人間性に惹きつけられるものがありました。

 本学会では座長を務められました石井猛先生、シンポジウムや症例検討、ポスターでの御講演をされました米本司先生、岩田慎太郎先生(国立がんセンター)、鴨田博人先生、塚西敏則先生(筑波大)とご一緒させていただき、本学会での千葉県がんセンターの影響力の大きさを再認識いたしました。がんセンター以外の同門の先生方では大学~済生会習志野の藤本和輝先生も興味深い発表で 質疑応答も盛んに行われておりました。

学会を通して医師として非常に刺激を受けた2日間だったと思います。今後とも同門の先生の御指導、御鞭撻を賜りながら臨床に励んで参りたいと思います。

 

学会初日の夜は山崎正志教授や千葉県がんセンタースタッフ、OBの先生方ととともに懇親会が開催され、来る2020年の石井猛学会会長率いる千葉県がんセンター主催の日整会に向けて一致団結すべく、大変な盛り上がりを呈しておりました。

 

サッカーの岡田武史元日本代表監督の講演も大盛況でした。

 

塚西先生(筑波大)の発表風景

 

以下同門の先生の演題(演者のみ)を列挙させていただきます(順不同、敬称略)

 

〇思春期および若年成人期(AYA 期)に発症した骨盤部肉腫の女性患者における

妊娠・出産について             千葉県がんセンター整形 米本  司他

〇骨・軟部肉腫のサバイバーの妊孕性についてもっと勉強しよう        

千葉県がんセンター整形 米本   司他

〇 緩徐に進行した多発骨病変の 1 例      千葉県がんセンター整形 鴨田 博人他

〇骨を温存して広範切除を施行した軟部肉腫症例の検討        

                       千葉県がんセンター整形 鴨田 博人他

〇骨・軟部腫瘍における診療報酬の適正化に向けてのエビデンス構築  

千葉県がんセンター整形 岩田慎太郎他

〇再発性 Ewing 肉腫に対する化学療法の選択  千葉県がんセンター整形 岩田慎太郎他

〇本邦における高悪性度軟部肉腫に対する補助放射線療法の意義  

 日本整形外科学会全国骨・軟部腫瘍登録研究 千葉県がんセンター整形 岩田慎太郎他

〇軟部肉腫における画像的および病理学的浸潤の検討

 われわれは浸潤型軟部肉腫をどう切除すべきか  千葉県がんセンター整形 岩田慎太郎他

〇 Ewing 肉腫患者の血中循環 DNA における融合遺伝子の定量 セルフリー融合遺伝子は

Ewing 肉腫の新規バイオマーカーとなるか 千葉県がんセンター整形 岩田慎太郎他

〇骨転移診断における RI 検査と PET 検査の比較   千葉大大学院整形 藤本 和輝他

〇脊髄症を呈した胸椎発生の aggressive hemangioma の 1 例          

県北医療センター高萩協同病院整形 塚西 敏則他