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第8回日本成人脊柱変形学会に参加して

更新日 2018.3.13

H11卒
江口 和

平成30年3月10日に旧赤坂プリンスホテル跡地に誕生した紀尾井カンファレンスにおいて、第8回日本成人脊柱変形学会が同門の昭和大学医学部整形外科学講座教授 豊根知明先生が大会長を務められ、開催されましたのでご報告させていただきます。

脊柱変形は超高齢化社会において最大の課題であり、豊根先生は「腰曲がり・首下がりの不思議を解明する」をテーマとして掲げられ、全国から集結した気鋭のSpine surgeonによって脊柱変形に対する保存治療、低侵襲手術、矯正手術など幅広くデスカッションされました。

千葉大学整形外科同門から、豊根知明先生が教育講演座長、大鳥精司先生、井上玄先生がシンポジウム座長、小谷俊明先生、赤澤努先生が主題座長をされました。また同門からシンポジウム3演題、主題5演題など活発に口演発表が行われました。

主題8つの内、2つは骨粗鬆症、サルコペニアなど筋骨格に関わる演題が散見され、保存治療の重要性が認知されつつあることを肌で感じました。千葉大学では大鳥教授が4年前から全国に先駆けて脊椎疾患におけるサルコペニア、骨粗鬆症に焦点をあてた研究を開始され、稲毛一秀先生が中心となり全国マルチセンタースタディーもスタートしており、今後千葉大学からパイオニアとして多数の新知見が発信されることと期待しております。

また来年、平成31年3月2日に第9回日本成人脊柱変形学会が北里大学整形外科学主任教授 高相晶士先生により開催される予定です。同門から多数の演題とさらに盛大な学会となりますことを祈念いたします。

今後とも同門の先生方のご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

以下同門、関連病院からの演題を列挙させていただきます(順不同にて失礼いたします)。

 

シンポジウム

○術後PI-LLミスマッチから後方視的に検討したASDに対するOLIFの限界点

井上 玄先生(北里大学)

 

○首下がりに対する手術合併症の検討

國府田正雄先生(筑波大学)

 

プレシンポジウム

○局所後弯変形を伴った頸髄症に対する前後合併手術

古矢丈雄先生(大学)

 

主題

○腰部脊柱管狭窄手術成績における骨格筋量、アライメントの関連:サルコペニアは遺残腰痛に影響するか

江口 和(下志津病院)

 

○RCTを用いた多血小板血漿使用の腰椎後側方固定術骨癒合に関する検討

大鳥精司先生(大学)

 

○同種骨を用いたASD後方固定術後の経時的CT画像評価

井上 玄先生(北里大学)

 

○成人脊柱変形におけるサルコペニアの関連

江口 和(下志津病院)

 

○Vertebral rotatory subluxationと腰椎椎間関節の非対称性との関係

小谷俊明先生(聖隷佐倉市民病院)