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International Cervical Conference 2018に参加して

更新日 2018.7.20

 

古矢丈雄 (H13)

 

このたび平成30714日に韓国ソウルで開催されました上記研究会に参加する機会をいただきましたので報告いたします。

本会は脊椎脊髄外科学、特に頚椎疾患に特化したテーマを、韓国と日本の脊椎脊髄外科医で議論する研究会として開催されました。韓国からはDr. Jin Sup YeomDr. Jong-Beom ParkDr. Kyung-Soo Sukらの重鎮やDr. Dong-Ho Leeなど中堅から若手が多数参加されておりました。日本チームは私が最年少で、整形外科医7名、脳神経外科医2名での参加となりました。千葉大関連からは國府田正雄先生 (H3)と私が参加いたしました。

内容としては、韓国からは頚椎人工椎間板に関する報告や頚椎アライメント異常に関する話題提供がありました。日本からの発表は後縦靭帯骨化症や頚椎前方手術に関する発表が多くみられました。國府田正雄先生は頚椎前方手術手技に関し、術中ビデオを交えた発表をされました。私は最近経験いたしました頚椎冠状面バランス異常の1例を提示いたしました。それほど大きくない会場で比較的気軽に発言しやすい雰囲気の中、すべての演題で白熱したdiscussionが交わされました。研究会後は美味しい本場の焼き肉を食べながら韓国の先生方と交流を深めました。

医療の世界でもインドや中国が台頭する中、韓国と日本も引き続き連携を深め、よりよい治療法を開発し、欧米やアジア諸国に発信すべく、相互交流を深められればよいと思いました。

最後に本会にお誘いくださいました横浜南共済病院整形外科三原久範先生、参加のサポートをしていただきましたNPO法人国際頚椎学会日本機構 (CSRS-J)事務局、会を共催いただきました株式会社Medtronicに深謝いたします。

 

発表

1) Masao Koda, Surgical technique for ACDF (ACCF vs ACDF)

2) Takeo Furuya, Surgical strategy for correction of cervical coronal imbalance due to severe spondylosis