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International Association for the Study of Pain (IASP)2018に参加して

更新日 2018.9.16

大鳥精司(平成6年卒)

International Association for the Study of Pain (IASP) 2018 Bostonに参加致しましたのでご報告申し上げます.ご存知のように,2年に1回世界中の6000名以上の基礎,臨床の疼痛研究者が集まる世界最大の学会であります.今回,学会側から1時間の講演を依頼されての参加でした.基礎,臨床を含めた様々な内容が発表されており,個人的にも大変勉強になりました.局所の痛みから,中枢の関与,更には今後のオピオイドの使用の是非などが話題でありました.私も半年前からのストレスを感じながらの準備でしたが,腰痛のレビュー的な講演は避け,今後の腰痛研究のあり方を,自身の思いのたけを話してまいりました.

一方で,同時期にBostonにて開催されておりましたアメリカ手外科学会に参加していた大学手外科先生らと懇親の時間も持てました.今回は比較的自由な時間があり,ハーバード大学(図1),ボストン美術館観光,ボストンマラソンで有名なチャールズ川でのジョギング等,少し遊び過ぎた感がございます.特にフェンウェイパークでのボストンレッドソックス戦はバックネット裏で観戦する機会を得ました(図2,3).流石アメリカ最古の球場で,熱烈なる地元ファンによる応援,日本のプロ野球では味わえない感銘を受けた次第であります.

このような機会を与えて頂きましたIASP関係者,また同門先生方,更には大学で留守をお願い致しました諸先生に深く御礼申し上げます.

 

 

 

図1.ハーバード大学では,創設者ジョン・ハーバード氏の銅像が建てられています.「銅像の足に触れると幸運が訪れる」という言い伝えがあり,これまで、多くの人が触れた結果,足はピカピカに光っています.

 

 

図2,3.フェンウェイパークでのボストンレッドソックス戦をバックネット裏から観戦.開始前の国歌斉唱,Sweet CarolineはRedsoxの応援歌で8回裏のRed Soxの攻撃の前に流れ,全員で熱唱します.もっとも料金が高い席は意外にもレフト外野席です.緑色のフェンスの所でグリーンモンスターと呼ばれ,1000ドル以上します.