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53th SRS (国際側弯症学会) 参加記

更新日 2018.10.21

平成17年卒
稲毛 一秀

 2018年10月10日から13日にかけて、イタリアのボローニャにて開催された53th SRS (国際側弯症学会) に参加してまいりましたのでご報告させていただきます。
 今回は日本整形外科学会基礎学術集会と日程が重なってしまったため、大学からは私単独で参加させていただきました。関連病院からは千葉県済生会習志野病院の井上雅俊先生、聖隷佐倉市民病院の小谷俊明先生、佐久間毅先生、中山敬太先生、飯島靖先生がご参加されました。

 SRSは1966年に創設された脊柱変形の臨床と基礎領域で最も歴史と権威のある学会です。本年度は、小谷先生が口演発表(タイトル: Analysis of Chest and Diaphragm Motion in Early Onset Scoliosis with Thoracic Insufficiency Syndrome using Dynamic MRI)をされました。私もポスター発表(タイトル: Correlation between sagittal alignment and muscle mass in patients with lumbar spine disease)をさせていただきました。

 私自身、今回がSRS初参加でしたが、特に感じたことはその演題レベルの高さです。採択率が10%程度と狭き門ということもあり、多くの演題が脊椎系の有名Journal(Spine誌など)に掲載済か近日中に掲載予定のものがほとんどで、最新の知見を大いに学ぶことができました。また普段経験することが少ない、Neuromuscular ScoliosisやEarly Onset Scoliosisについても勉強ができ、とても有意義な学会参加となりました。

一方で、開催地のボローニャは美食の街としても有名です。学会の合間には、クレッシェンティーナという揚げパンやラザニア、トルテッリーニ(肉とチーズが入ったラビオリ)などの郷土料理を堪能してまいりました。
 最後になりましたが,このような大変貴重な機会を与えていただきました大鳥精司教授に心より御礼申し上げますとともに、日常の診療・研究におきましてご指導をいただいております古矢丈雄先生、折田純久先生はじめ脊椎グループの諸先生方、千葉大学整形外科同門・医局員の先生方にこの場をお借りして深く感謝申し上げます。