Seminar/Column

セミナー/コラム

第23回 結合組織腫瘍学会 参加記

更新日 2018.11.21

昭和62年卒 千葉県がんセンター
米本 司

1114日から18日までの5日間の日程でイタリアのローマで開催された「第23回 結合組織腫瘍学会」Connective Tissue Oncology Society (CTOS)に参加して参りました。CTOSはサルコーマを対象とする最も大きな国際学会です。今年はローマでの開催ということで特に人気が高く、1000人以上の医師が参加していました(実際に学会場に来ている先生の数は少なかったですが)。また、500を超える演題がエントリーされていました。

 

当初は千葉県がんセンターから石井先生と鴨田先生との3人で参加する予定でしたが、諸事情により寂しく私1人だけの参加となりました。孤独にポスター発表とローマ観光をして参りました。

 

Yonemoto T, Kamoda H, Tsukanishi T, Kinoshita H, Ishii T: The results of treatment with trabectedin for advanced soft tissue sarcomas: a Japanese single-center experience. 23rd Annual meeting of Connective Tissue Oncology Society (Nov.14-17. 2018, Rome, Italy) [CTOS 2018 Program, p242-243, Poster 109]

 

ローマの素晴らしさは言うまでもありませんでした。しかし、

分子標的薬を含む化学療法の分野では腫瘍内科医が活躍し、局所治療でも放射線科医が活躍しており、骨軟部腫瘍外科医の出番が少なくなっています。外科医の将来について真剣に考えさせられ、寂しさ倍増で帰って来ました。

 

スリ未遂事件にも遭遇しました。満員の地下鉄で移動中に女子2人に囲まれてカバンの中に手を入れられていたようです。近くにいたおばさんが声をあげてくれて気がつき、幸い何も取られませんでした。

 

GALAでは名古屋大学の西田先生と一緒にスクーターに乗って「ローマの休日」をエンジョイしてる風の写真を撮ってもらいました(皆さんのように学会場での華々しい写真が無くて申し訳ございません)。国際学会は大勢で行くべきと痛感しました。

 

最後になりますが、留守番をしていただいた千葉県がんセンターの先生方およびいつも症例をご紹介いただいている同門の先生方に感謝申し上げます。今後も千葉県内の腫瘍整形外科の発展に努力して参ります。