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第49回人工関節学会 参加のご報告

更新日 2019.2.24

千葉大学整形外科シニアレジデント
降旗 裕博

平成3121516日、新宿の京王プラザホテルで開催された第49回人工関節学会に参加しましたのでご報告いたします。

人工関節学会は人工関節治療に関して最新の知見の集まる最も大きな学術集会です。私は松戸市立総合医療センターとして参加し、ポスター発表を経験させていただきました。また千葉大学からは膝スポーツグループ、股関節リウマチグループの先生方が参加され発表されました。

 

私のような若手整形外科医も人工関節手術に入らせていただく機会は多いのですが、解剖学的知識以外にも、関節の機能的知識やインプラントなどの知識が必要で、私としては難しく勉強が進んでいませんでした。今回学会に丸2日間参加し講演を聴講して、最新の研究だけでなく、解剖に関する基本的なレクチャーやtipsなど今の自分に必要な基本的知識を第一線で活躍されている講師の先生方から学ぶことができたのはとても贅沢なことでした。講演内容をすべて理解することはもちろんできなかったものの、人工関節治療にはどんな問題があって研究テーマとしているのかを知ることができたのは学会に参加して得られた大きな学びでした。また、目標とする先輩たちの堂々とした発表はとてもかっこよく大いに刺激を受けました。

また、遅ればせながら初めて手術に入らせていただいた症例でポスター発表を経験させていただきました。症例は外弯変形を伴った変形性膝関節症に対するTKAです。会場に入るなり他の先生方のポスターの出来栄えに圧倒され、私はというと会場でポスターの貼り方を会場スタッフの方に聞くことから始まる始末で、何もかもが初めて。発表も緊張しましたが、終わってお世話になった先生方のもとへ戻って得た安堵と達成感は今も忘れません。打ち上げの韓国料理は格別でした。来年は内容のみならず見た目も美しい発表を一つの目標にしたいと思います。

 

最後に、今回発表の機会をくださりお忙しい中ご指導くださった河本先生、飯田先生ならびに松戸市立総合医療センター整形外科の先生方に深く感謝申し上げます。