Seminar/Column

セミナー/コラム

ICRS(International Cartilage Regeneration & Joint Preservation Society)参加記

更新日 2019.10.14

平成24年卒
堀井 真人

 2019年10月5日から8日にかけて、バンクーバーにて開催されました15th World Congress International Cartilage Regeneration & Joint Preservation Societyに参加させて頂きましたのでご報告致します。本学会は膝・足関節を中心とした軟骨治療に関する基礎・臨床を担う国際学会であります。千葉大学からは、佐粧孝久先生、赤木龍一郎先生と大学院生2名(小川裕也先生、筆者堀井)の計4名で参加致しました。また、Free Paper Sessionにて赤木先生が発表されております。(The short-term outcomes of autologous chondrocyte implantation associated with an atelocollagen-based scaffold)

 膝グループでは、部分軟骨損傷治療の基礎研究を以前より行っており、現在私が引き継がせいただいております。本学会では、どのようなモデル動物が研究に適しているのか、これまでの基礎研究でわかってきたことを学ばせていただいたと同時に、他国の研究レベルの高さを実感致しました。同時に、臨床での軟骨治療も海外は日本より進んでいる印象を受けました。患者様により良い治療方法を還元できるように精進せねばと痛感した、大変刺激的な学会でありました。

 膝グループでの学会名物ともいえるエクスカーションではバンクーバーの港町を訪ねてきました。現地の方曰く10月は比較的曇りや雨が多いようですが、幸運にもバンクーバー上陸当日は晴天であったため、夕暮れ時の水上飛行機に乗ることができました。心が洗われるような感動体験でありました。そして、港町ということもあり海産物が有名であります。中でもオイスターが名産とのことで連日食し、その味に感涙致しました。(余談ですが、腹痛などに襲われることなく全員無事に帰国できました)。

 最後になりましたが、このような貴重な機会を与えて頂きました大鳥精司教授、諸先生方、並びに大学での留守番を引き受けご協力してくださったスポーツグループの先生方に深く御礼申し上げます。次は自身が発表をできるように本学会で得た知見を今後の臨床、研究につなげていきたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます。