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「第23回脊椎と神経を語る会」参加記

更新日 2021.2.24

「第23回脊椎と神経を語る会」参加記

 

古矢丈雄 (H13卒)

 

 2021年2月20日~21日に開催されました「第23回脊椎と神経を語る会」にて発表の機会を頂きましたので報告させていただきます。今回の研究会はCOVID-19による緊急事態宣言下であるため、完全Web形態での開催でありました。今回は当番幹事を当教室の大鳥精司教授がお務めになり、「Aging & Pain」というテーマで2日間にわたりさまざまな内容の講演が組まれておりました。本研究会の特徴は発表・質疑ともすべて英語という点でございます。Webの学会・研究会もだいぶ慣れてきましたが、英語での発表でしたので普段の日本語の発表よりも入念に準備を行い発表に臨みました。

 私の発表は「Is cervical posterior fixation effective for neck pain?」というタイトルで、術後頚部痛の改善に関する検討を発表させていただきました。我々は脊髄症患者さんの手術説明の際に「頚部痛は改善しない」と説明しておりますが、本研究結果から、意外に術後に頚部痛の改善があること、加えて後方固定術と後方除圧単独術でその割合は変わらないことがわかりました。質疑では、今後研究をまとめる上で大変参考になる質問とコメントを多数いただきました。

 Webの学会・研究会は自宅や職場からリモート参加できるという点が最大のメリットでございます。質疑は対面よりも盛り上がりに欠けることは否めませんが、今後の学会・研究会の在り方の1つとして定着しつつあるように思います。ただ、学会・研究会参加のもう1つの楽しみである情報交換会が無いことはWebの残念な点でございます。

 会をご準備下さいました脊椎と神経を語る会顧問・役員・事務局の方々、共催のエーザイ株式会社の皆様には厚く御礼申し上げます。最後になりましたがこのような貴重な機会に抜擢いただきました大鳥精司教授に深謝いたします。