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第30回日本腰痛学会最優秀演題アウォードを受賞して

更新日 2022.10.24

聖隷佐倉市民病院
大山秀平(平成31年度入局)

 2022年10月21-22日に開催されました第30回日本腰痛学会で最優秀演題アウォードを受賞致しましたのでご報告致します。

 

 

 学会は岩手県盛岡市で開催されました。私自身としては久しぶりのオンサイトの学会であり、また多くの理学療法士の方々が発表されており刺激を受けました。オンサイトならではの活発な討論を目の当たりにできたことや、初日終了後に現地で食事を食べて交流したりなど有意義な2日間となりました。

 

 

 私の演題は「1椎間TLIFの画像的・臨床的手術成績は、術前の腰椎前弯角の姿勢に伴う変化と腰椎椎間板真空現象の程度に関連する」です。

 本研究は東千葉メディカルセンター 青木保親先生ご指導のもと、東千葉メディカルセンター研修終了後に取り組ませていただいた研究であり、論文、各種学会で報告させていただいた、仰臥位と立位の腰椎前弯角の差異:DiLLについての続編になります。

DiLLと1椎間TLIFの術後成績の関連を以前報告しましたが、DiLLだけでは説明できない患者群をしばしば経験し、より正確な臨床経過予測を行うことと、DiLLの持つ意義を再確認するべく腰椎椎間板真空現象の程度に着目し、関連を解析した研究です。

結果として、DiLLと椎間板真空現象が関連すること、DiLLと椎間板真空現象を組み合わせることでより正確な臨床経過を予測できることがわかりました。

 

 

 

本研究は2つの論文として現在投稿中であり、それらを含む学術活動の全てを青木先生に絶え間なくご指導いただきました。研究を通して様々な経験をさせていただき、このような賞をいただく機会も得ることができたことを青木先生にこの場をお借りして感謝申し上げます。

今後とも引き続き精進致します。

以上、ご報告となります。