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第31回日本脊椎インストゥルメンテーション学会最優秀演題選出の報告

更新日 2023.1.21

弓手惇史 (平成25年卒)

 2022年11月25日(金)〜26日(土)に第31回日本脊椎インストゥルメンテーション学会が大阪ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンターで会長の斎藤貴徳先生のもと開催されました。本会で発表した「高齢者ハングマン骨折に対する手術の有用性 JASA多施設研究」が最優秀演題に選出されましたのでご報告いたします。

 

 

 

 JASAはThe Japan Association of Spine surgeons with Ambitionの略であり大鳥教授が発起人の一人でもある全国の若手脊椎外科医の会であります。私は金沢大学の加藤仁志先生主導のもと行われた高齢者頸椎頚髄損傷の研究に関わらせて頂き、古矢丈雄先生指導のもとハングマン骨折の研究を担当しております。本学会で初めてその成果を発表する機会を頂きました。

 

 

 

 ハングマン骨折に対する治療は未だに議論が別れるところではありますが、本研究の結果から高齢者でも骨癒合は9割程度あり良好であること、Levine and Edwards分類のType IIでは手術療法で入院期間の短縮が見られること、高齢者では脊髄損傷を合併しうることが判明しました。

 

 発表は折田先生が座長を務めてくださり、また大鳥教授をはじめ多くの千葉大の先生方に聴講頂くことができ、リラックスして発表に臨む事ができました。

本学会は私が研修医の時に初めて参加した整形外科の学会であり、非常に思い入れのある学会です。そのような学会で最優秀演題に選出されたことは感慨深いものがあります。

 

 

 

 最後になりますが日頃よりご指導いただいております大鳥教授、古矢先生、牧先生、金沢大学の加藤先生を中心としたJASA多施設研究に携わった全ての先生方にこの場を借りて深く御礼申し上げます。