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第2回和田倉門倶楽部のご報告

更新日 2024.1.10

寺川文英
H28年卒

令和6年1月6日、日本生命丸の内ガーデンタワーにて第2回和田倉門倶楽部が盛大に開催されましたので、ここにご報告申し上げます。

 

同会は、昭和大学医学部整形外科学講座と千葉大学大学院医学研究院・整形外科学の合同研究会で、両教室の将来に向けての前進的な研究と発表を目的としています。第2回となる今回は、昭和大学より川崎恵吉先生、吉川泰司先生、千葉大学より落合信靖先生、井上雅寛先生から、研究や臨床の現状と今後の展望に関する貴重なご講演がありました。また、各大学から新たな研究成果の報告が行われ、千葉大整形からは菱屋先生と伊藤先生が最新の研究を発表いたしました。いずれも活発な討議がされており、我々若手医師の今後のモチベーションとなるものでした。以下に今回のプログラムを添付させていただきます。

 

教室報告①

ⅰ)「骨形成タンパク質‐2 (BMP-2)との相互作用を通じて、Kielin/Chordinlike protein(KCP)は骨芽細胞の増殖、分化、石灰化を促進する」

     長崎 計先生    座長:稲毛 一秀先生

ⅱ)「scRNA-seq による網羅的細胞間相互作用解析」

     菱谷 崇寿先生  座長:岡野 市郎先生

ⅲ)「抗 PD-L1 抗体による炎症性関節炎の滑膜線維芽細胞における病態形成の解明」

     豊田 仁志先生  座長:中村 順一先生

ⅳ)「腱移行による最適な母指伸展および外転再建術の検討」

     伊藤 陽介先生  座長:久保 和俊先生

 

教室報告②

ⅴ)「当科における舟状骨偽関節の各種臨床研究」

     川崎 恵吉先生  座長:山崎 貴弘先生

ⅵ)「リバース型人工肩関節の疾患別臨床成績」

     落合 信靖先生  座長:熊本 久大先生

ⅶ)「股関節矢状面の動的な関節不安定性の研究」

     吉川 泰司先生  座長:萩原 茂生先生

ⅷ)「ウェアラブルデバイスによる痛みの客観的評価と可視化」

     井上 雅寛先生  座長:白旗 敏之先生

 

研究会の後には、感染対策を徹底した上での情報交換会が開催され、様々な大学や研究機関の間で有益な意見交換が行われました。今後も国際的なトップジャーナルへの投稿を目指し、さらなる発展を目指していきたいと思います。

最後に、本会を主催してくださった工藤先生、大鳥先生、準備に尽力された関係者の皆様に心より感謝申し上げます。来年度も更なる成果を期待しております。

 

集合写真