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第74回東日本整形災害外科学会 優秀演題賞受賞報告

更新日 2025.9.30

千葉大学医学部附属病院 リハビリテーション部
理学療法士 深田 亮

2025年9月25~26日に第74回東日本整形災害外科学会が仙台国際センターで大会長の東北大学大学院医学系研究科 医科学専攻外科病態学講座 整形外科学分野 教授 相澤 俊峰のもと開催されました。本会において発表した「後縦靭帯骨化症軽症例におけるロコモティブシンドロームの実態調査」が優秀演題賞を受賞致しましたのでご報告させていただきます。

 

 本研究は後縦靭帯骨化症(OPLL)軽症例におけるロコモティブシンドローム(ロコモ)との関連性について明らかではない​ことから、ADLが自立しているOPLL軽症例を対象に、ロコモの実態を明らかにすることを目的としました。

 結果として、OPLL軽症例は健常高齢者と比較し、運動機能および日常生活動作に困難を来していることが明らかとなりました。また、ロコモテストによって早期の運動機能低下を検出できる​可能性があること、​OPLLと診断を告知すること自体が運動機能をより否定的に​捉え、日常生活を悪化させる可能性がある​ことも明らかになりました。

 

 今回の受賞に関して多大なるご助言、ご指導頂きました古矢丈雄先生、大鳥精司教授、さらに千葉大学頚椎グループの先生方、リハビリテーション部の整形理学療法メンバーにこの場をお借りして深く御礼申し上げます。