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サッカードクターという夢

更新日 2017.1.24

平成22年卒 貞升彩
 平成22年岐阜大学卒業の貞升彩と申します。現在、大学関連病院である船橋中央病院に勤務しており、先日大学院試験を受けました。千葉大学整形外科に入局しもうすぐ5年になります。入局に至った経緯や現在の研修内容をお話しさせていただこうと思います。
 私は家族や友人の影響で小さいころから、休日や週末をサッカーを観て過ごしておりました。選手としての経験はなく、技術的な難しいことは分からないのですが、周りのサッカー少年がW杯に憧れるように、私も日本代表のユニフォームに憧れ、サッカードクターという職業を夢見ていました。
 千葉大学整形外科にはサッカー界で活躍する先生方が多数おり、大学2年生の時に初めて見学に訪れました。その後も何度か見学に訪れ、入局に至りました。
 入局後は同門の先生方、病院スタッフの方々、サッカー関係者の方々から機会を与えて頂き、病院勤務の傍ら、サッカーに携わるお仕事をしております。
 現在は千葉県代表国体女子サッカーチーム、ユニバーシアード女子サッカー日本代表2015、2017のチームドクターと、関東大学サッカー連盟医事(男子)や全日本大学女子サッカー連盟医事をしております。周りの先生方のご協力を得て、海外遠征に帯同をすることもあります。
 整形外科医としての技術も現場での経験も浅く、まだ自信が持てませんが、女性医師の自分だからできる女子サッカー選手との関わり方があるのではないかと自分に言い聞かせながら主に女子サッカーに関わっています。
 サッカーのお仕事を始めて多くの人たちとの出会いがあり、海外に行く機会も増え、視野も広がりました。
 臨床の面では、整形外科医師として誰よりも小柄な私ですが、周りの先生方やスタッフの方々に支えて頂きながら手術も執刀しており、日々充実しております。
 私自身は結婚も育児もしておらず、休みの多くをサッカーに捧げる日々ですので、入局を考えてくださる皆様に私の話は参考にならないかもしれません。ですが、私自身は入局して良かったと感じており、現在自分のいる環境に非常に満足しております。大学生の頃から私自身が温かく迎えて頂いた経験もあり、少しでも興味のある方がおりましたら是非一度見学にいらしてください。

平成22年卒 貞升彩