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第30回 JFAエリートプログラム女子U-13 ~JOC日韓競技力向上スポーツ交流事業~ に帯同して -貞升 彩

更新日 2017.10.1

平成22年卒
貞升 彩

 平成29年9月1日から9月6日まで、韓国のパジュ市にある韓国のナショナルフットボールセンターにU13エリート女子サッカーの帯同で行ってきました。日韓交流事業で毎年行われているプログラムで、隔年で日本、韓国でそれぞれ開催されています

 パジュ市は北朝鮮との国境のある町であり、そこに韓国最大のナショナルフットボールセンターはありました。私たちが到着するその日の朝まで、韓国男子A代表がW杯予選で宿泊しており、入れ違いに私たちが空いた部屋に宿泊させていただきました。設備は十分すぎるくらいに整っており、グラウンドの天然芝も手入れが行き届いていました。食事は、私が今まで経験した海外遠征の中でもっともおいしい料理が毎食提供され、韓国料理を堪能することができました。

 選手は飛行機に乗るのが初めてだったり、海外に行くのが初めてだったりと不安要素も多かったのですが、さすが全国から選ばれた選手、という見事なたくましさで環境の変化もものともせず、韓国選手ともコミュニケーションを取りながら、毎日元気に楽しく過ごしておりました。

 トレーニングマッチを2回行い、韓国サッカー協会のスタッフがアンセムを流してくださり、雰囲気は代表戦と同じでした。その中で選手は代表選手として誇りを持って戦い、2戦とも勝利を収めることができました。

 まだこの世代はバランスのよい食事のとり方、飲水をこまめにすることの重要性などの理解が不十分な選手が多いため、その指導を分かりやすく行うのが仕事になります。約1週間の遠征を経て最終的にはどの選手も十分な食事と飲水をできるようになってくれましたが、今後自チームに戻ってからも継続して行ってもらうことでさらにoff the pitchの面でも成長できると思います。

 ユニバーシアードに引き続き、帯同をさせてくださいましたスポーツグループの先生方、同門の先生方、病院スタッフの方々に感謝申し上げます。