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第77回国民体育大会関東ブロック大会・ラグビーフットボール競技の帯同ドクター活動のご報告

更新日 2022.9.2

帝京大学ちば総合医療センター整形外科
平成31年卒 川口大貴

 第77回国民体育大会関東ブロック大会・ラグビーフットボール競技の試合が江戸川区陸上競技場および江戸川区臨海球技場にて開催され、守屋拓朗先生(千葉ろうさい病院)と共に帯同ドクターとして参加いたしましたのでご報告いたします。

 

 部門は成年7人制、少年(高校生)15人制、女子7人制の3つに分かれており、10月の栃木国体本戦出場をかけて関東各チームとの熱戦を繰り広げました。
15人制ラグビーが激しいコンタクトを伴うことはある程度知られてきてはおりますが、7人制も7分ハーフと短い試合時間でありながら、15人制と同じ広さのグラウンドを走り回ることや1日に何試合も行うことなどから、負けず劣らず高いアジリティと持久力を要します。
スポーツ特性だけでなく、その日の気候、局面ごとの選手の心理的変化、コンタクトの瞬間の姿勢などに注目しながらリスクを予測し、起きうる事態に対応すべく備えた上で試合を見守るという経験は、やはり現場に出てこそのものであると実感いたしました。幸い全日程を通して大きな怪我人なく全日程を終え、女子7人制は見事に本戦出場を決めました。

 

 私自身が、スポーツDrのキャリアとして、千葉県のラグビーをはじめとするスポーツ現場に出務したこと、5月のPHICISを受講したこと、いくつものステップを踏んでこられたことが自信にもつながりました。また、試合会場で出身大学の山梨県のスタッフには大学時代お世話になった恩人ともうれしい再会も果たし、スポーツでの人のつながりも実感することができました。
まだまだ若手ではありますが、病院では整形外科専攻医として、グラウンドではスポーツDrとして、人一倍汗をかいて精進いたします。

 

本戦は10月に栃木県にも帯同させていただく予定で、それまでの練習でもサポートしてまいります。美しく逞しい千葉県女子ラグビーチームの応援を是非よろしくお願い致します。