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第35回 初めて整形外科医としてスポーツに関わって (ダンススポーツ障害調査)

更新日 2018.6.25

平成28年卒
中嶋 啓文

平成28年卒で、現在、金沢病院にて整形外科医として研修させて頂いております中嶋啓文と申します。2018年5月20日、ダンススポーツにおける足関節障害と外反母趾の研究のために千葉県で行われたダンススポーツ大会へ赴かせて頂きましたのでご報告させて頂きます。

大会会場に研究調査のためのブースを確保していただき、選手の皆様にアンケートを実施した上で足の写真を撮らせて頂きました。(写真 右:山口智志先生 左:筆者)

 

 

約20から30名程度の選手の足を診察させて頂き、多くの選手が外反母趾の外観を呈しており、また何らかの足関節障害を訴えていました。特に女性の選手は約10cm程のヒールを履きダンスをしているため足部、足関節への負担が大きいことが予想されます。多くの選手が口を揃えて言うことはダンススポーツを開始してから、外反母趾となった可能性があると話していました。今後、いろいろな会場に出向き、調査人数を増やしていきたいと考えています。

私個人としては初めてダンススポーツを拝見させて頂きました。私のダンスの印象としては、ゆっくりとした優雅なものをイメージしておりましたが、しかし、それだけではなく素早く、力強いダンスもあることに驚きを感じました。目が釘付けとなり、あっという間に時が経っていました。サッカーや野球といったスポーツしか知りませんでしたが、個人的にダンススポーツにも積極的に顔を出して行きたいと感じました。

千葉大学整形外科に入局してこのような新たな競技にも関与することができ今までにないやりがいを感じることができました。私は昔からスポーツをすることが大好きだったので、今後も医師としてもスポーツに携わっていきたいと考えています。

千葉大学整形外科は様々な幅広い分野に関わっていくことができ、整形外科医としてのスキルアップのチャンスを多く得ることのできる医局であると感じました。日々の日常診療を精一杯頑張っていくとともに今後も積極的にスポーツに関わっていきたいと考えております。

最後にこのような機会を与えて下さった山口智志先生にこの場を借りて感謝申し上げます。若輩者ではありますが今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。