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2019年世界水泳選手権 オープンウォータースイミング帯同報告

更新日 2019.7.26

H24年卒
嶋田 洋平

 7/9-19の期間に韓国で行われた世界水泳選手権のオープンウォータースイミング(OWS) に帯同させていただきましたのでご報告させていただきます。

 

・大会概要

 世界水泳は競泳、アーティスティックスイミング、飛込、ハイダイビング、水球、OWSの競技があり、2020年東京夏季五輪の出場権がかかっており、世界180ヶ国、2500名以上のアスリートが参加するハイレベルな大会となりました。今回のOWSの開催地である麗水(ヨス)は、競泳などが行われている光州と135km.車で2時間ほど離れている場所でした。麗水までは成田空港から務安空港まで飛行機2時間、バス2時間程度の移動で、2012年に世界博覧会が行われたということでしたが、非常に静かなリゾート地という印象でした。

 日本選手団:日本代表選手4名(男子2名、女子2名)、スタッフ7名(監督、コーチ4名、トレーナー、ドクター)の計11名。滞在中は時差もなく、日本よりやや涼しく快適な環境でした。レースは鈴木大地スポーツ庁長官にも駆けつけていただきました。選手が一斉にスタートし、日本人選手もいい位置につけていましたが、ターンや給水のタイミングで大きく順位が入れ替わり、後半は一気にペースが上がり競技成績は女子10km 22位,30位、男子10km 39位,45位、5km混合リレー14位でした。10位以内でオリンピック選考出場権が決まる大会でしたが、この大会での代表内定はなりませんでした。改めてオリンピック出場枠獲得の厳しさを突きつけられた大会でしたが、強化すべき点が明らかになった世界選手権でした。

 

・チーム帯同前・中のメディカルサポートとして、大会前のメディカルチェック、ドーピングコントロール、海外での感染症予防、傷害・疾病への対処、コンディショニングなど多岐にわたりましたが、幸いにも選手、スタッフとも無事に大会を乗り切れました。 ただOWSは自然の中での10kmレースで、気温や水温、波の影響を多大にうけ、選手間の水中バトルでの打撲症なども多発し、改めてメディカルサポートが重要である競技だと再認識しました。 今回、初めての世界選手権への帯同でしたが、現地医療機関や競技会役員との調整など様々な状況を経験することができました。

 

 大鳥教授はじめ不在中のサポートをしてくださった肩グループの先生方、大学院の先生方、フレッシュマンの先生方には多大なる感謝を申し上げます。あわせて、このような貴重な機会をいただきましたこと、水泳ドクター会議をはじめとする関係者皆様にも心より感謝申し上げます。

  • 給水場面
  • 鈴木スポーツ庁長官と日本選手団