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第24回 ちば膝・スポーツ・外傷学術講演会2017に参加して -小川 裕也

更新日 2017.4.3

平成22年卒 小川 裕也

 平成29年3月25日にホテルプラザ菜の花で開催されました、ちば膝・スポーツ・外傷学術講演会2017に参加致しました。千葉大学大学院特任教授・東千葉メディカルセンター整形外科副部長の渡辺淳也先生の基調講演と、北海道大学大学院保健科学研究院機能回復分野教授の遠山晴一先生の特別講演を拝聴する機会を頂きました。膝前十字靭帯再建の分野は、基礎研究から臨床応用まで多岐に渡り、日々進歩している分野である一方で、将来的な変形性膝関節症の発症予防のための、予防医学的側面も併せ持つ非常に重要なテーマであります。その最先端を担う遠山晴一先生の御講演は、膝関節障害に対するリハビリテーションとバイオメカに関するもので、非常に丁寧で興味深く、豊富な研究データを惜しみなくご紹介頂きました。また、渡辺淳也先生の御講演は、早期変形性膝関節症の診断と治療戦略に関するもので、青壮年の早期変形性関節症に対するアプローチをシンプルにわかりやすくご教示頂きました。  ACL review sessionでは、大学院生の木村先生(平成22年卒)、榎本先生(平成20年卒)、中川先生(平成20年卒)、佐藤先生(平成20年卒)、私の5名が、それぞれ発表の時間を頂きました。膝前十字靭帯再建における過去の歴史的な知見や経緯を把握しつつ、最新の知見に触れることできる大変有益な講演会となりました。4月から大学院に帰局する私にとって、非常に刺激を受けた有意義な時間でした。今後も研究に臨床に一層精進していく所存であります。ご指導のほどよろしくお願い致します。